ポスト・ダウンタウン「千鳥」争奪戦が勃発、4月編成から見える「日テレ」と「フジ」の思惑

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

“ポスト・ダウンタウン”の1番手と目されるお笑いコンビ・千鳥。4月からのレギュラー番組はコンビで10本、そこにノブ(44)の3本、大悟(43)の新番組が2本加わり、〆て15本になる。

 ***

 3月8日、ヤギの“タンポポ”と大悟が田舎町を散歩する「ヤギと大悟」(テレビ東京)が突然終了した。人気番組だったことに加え、大悟にとっては唯一のピンでのレギュラー番組だったため終了を惜しむ声が上がっていた。

 ところが、大悟のピンでのレギュラー番組が新たに2本始まる。4月からの千鳥(ピンも含む)のレギュラー番組は以下の通りだ。

 大悟の新番組は日本テレビの「大悟の芸人領収書」と「開演まで30秒!THEパニックGP」の2本で、月曜深夜に続けて放送される。民放ディレクターは言う。

「同じ局で新たに2本のレギュラー番組が同時にスタートするのも異例ですが、それを連続して放送するというのは異例中の異例。また、4月からフジテレビの『千鳥のクセスゴ!』が木曜21時から日曜19時に移動するので、こちらも20時からの『千鳥の鬼レンチャン』と2本連続で放送されることになります」

 なぜ2番組が連続する編成にしたのだろう。

大悟はポスト松本

「一言で言えば、彼らが面白いからでしょうね。実際、2人ともバラエティ番組には不可欠な笑いを生み出す才能があり、どちらもボケとツッコミができてセンスもいい。視聴者も彼らの笑いにハマっています。業界関係者にも千鳥の信者は多く、もはや“千鳥ワールド”が笑いの基準になりつつあります。千鳥が面白がれば面白い、彼らに任せれば面白くなるといった感じです」

 かつてのダウンタウンのような感じだろうか。

「冠番組の多さと世間ウケの良さから、ダウンタウンと比較されるレベルまで来ています。ライバルと言えるのはサンドウィッチマンやバナナマン、かまいたち、バカリズム、麒麟の川島明といったところですが、千鳥はポスト・ダウンタウンの一番手にいます。中でも大悟は“ザ・芸人”のキャラがウケ、松本人志さんに通じるセンスを感じます」

 それもあってフジの「人志松本の酒のツマミになる話」(現在は「酒のツマミになる話」)のMCを引き継ぐことになったのだろう。

 それにしても、これだけレギュラー番組を抱えていてよく裏被りしないものだ。今や千鳥は各局で取り合いの状態だ。

次ページ:日テレVSフジ

前へ 1 2 次へ

[1/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。