斎藤佑樹が「news every.」キャスター就任で「当てが外れた」と思っている人
森喜朗元総理もお気に入り
参院東京選挙区では自民党は2名の候補者を擁立する。19年に行われた前々回参院選では丸川珠代参院議員と現厚労大臣の武見敬三参院議員が出馬し、当選した。
しかし、丸川氏は昨年、衆院に鞍替えする方針を報じられ、現在は新東京7区の「支部長予定者」として自民党HPにも記載されている。
そこでにわかに脚光を浴びたのが、斎藤佑樹だったのだ。関係者が続ける。
「丸川さんが鞍替えすることで、25年に予定される参院選の東京選挙区では一枠が空くことになります。加えて、今年73歳を迎える武見さんが出馬しないことにでもなれば、二枠空くということになるのです。いずれにせよ、少なくとも一つは空く参院東京選挙区を誰が取るのか、が非常に注目されました 」
同じく昨年、自民党の石原伸晃元幹事長が25年の参院選に出馬する意向を明らかにしている。しかし、
「すんなり出馬とはならないでしょう。参院の東京選挙区のうち一人は派手さはなくてもしっかりとした経歴のある人物を選び、もう一人は知名度の高い人物を選ぶのが一般的で、できれば男女の組み合わせになるのが理想です。実際、22年の参院選では一人は現職の朝日健太郎さん、もう一人は知名度の高い新人の生稲晃子さんでした。もし武見さんが出馬すれば、『武見・石原』となり、据わりが悪い感じがします」
そこへこれまで燻っていた「斎藤佑樹待望論」が関係者の間で再び注目されることになった。
「斎藤さんと同じ早稲田大学出身でもある自民党の実力者・森喜朗元総理も斎藤さんのことは気に入っていて、一説には党本部や都連に彼をプッシュしていたとも言われました。さらに、現在の自民党都連会長は早稲田実業の先輩にあたる萩生田光一衆院議員です。出馬したいのであれば、後ろ盾は完璧。立候補の環境は揃っていたというわけです」
本人の意向はどうなのか。
「ところが、本人に“どうしても政治家になりたいほどの熱意はないのでは”というのが都連周辺で囁かれていたことでした。それが今回のキャスター就任によって、裏付けられることになりました」
テレビ局は政治的公平性を重視
テレビ局の番組にレギュラー出演すると、選挙に出馬しづらくなるのも事実だ。
「かつて、自民党が参院選に向け、テレビ局にも出演しているコメンテーターに出馬を打診したことがあったのですが、出演する番組との調整がつかず、実現しなかったということがありました。テレビ局は政治的公平性を重視しますから、出馬の意向を持っているなら、起用はできませんよね。2007年には、『行列のできる法律相談所』に出演していた弁護士の丸山和也さんが自民党から出馬表明する直前、同番組で黒いシルエットに加工され、放送されるということもありました。今回の出演が意味するのは、斎藤さんが当面、キャスター業に邁進したいということなのでしょう」