AKB48在籍17年、アイドル柏木由紀はなぜ愛されたのか

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大きな影響を与えたモー娘。

 AKB48史上歴代最長の在籍日数、グループ最年長の32歳、柏木由紀がついにAKB48としての活動に終止符を打つ――。17年もの間、グループのみならずアイドル界をけん引し続けた彼女は、なぜここまで愛されたのか。卒業コンサートを前に、アイドル柏木由紀の原点、アイドルとしてこだわり続けた活動を振り返ってみる。

 柏木は、06年に開催されたAKB48・3期生オーディションに合格し、グループに加入。チームBの中心メンバーとして頭角を現すと、数々のシングル楽曲で選抜メンバーとなり、AKB48に欠かせない存在となった。23年5月には、48グループに在籍するメンバーで、初めて在籍日数6000日に到達している。

 そんな柏木に大きな影響を与えたのは、モーニング娘。の存在だ。柏木は小学生の時、初めてモーニング娘。のコンサートに足を運び、アイドルという世界に触れた。安倍なつみ、石川梨華、ハロー!プロジェクトの松浦亜弥らに憧れ、自宅や学校ではダンスを真似し、アイドルにどっぷり浸かる日々を送っていたという。当時の九州アイドルファン界隈では、柏木が大分県出身の指原莉乃と並んで、有名な“女オタ”だったというエピソードは有名である。

 アイドルへの憧れは、いつしか「アイドルになりたい」という夢に変わった。ステージで輝きを放つアイドルを目指し、AKB48のオープニングメンバー・オーディションやモーニング娘。のオーディションを受けるも落選。ようやく合格したのが3期生オーディションで、中学3年生・15歳の時だった。父はアイドル活動に反対したが、中学卒業後に上京してアイドル活動をスタートさせる。

 ファンとしてモーニング娘。を応援した経験は、彼女がアイドルになった際、大きな強みとなった。歌やダンスのスキルを磨くことはもちろん、彼女の武器のひとつであるウィンク、アイドルらしい黒髪のロングヘア―、ワンピースの着こなし、誰よりもアイドルであることにこだわった。

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