韓国で開催される「ドジャースVSパドレス」戦 ネット裏席は7万9100円現地ファンからも高すぎるとの声

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日本開催で動いたカネ

 メジャーリーグが海外で公式戦を行う目的はいくつかある。将来のエクスパンション(球団数の拡大)も含め、メキシコでは過去13試合、プエルトリコでも01年から3年間で23試合が行われ、21年シーズンに限って言えば21試合が開催された。プエルトリコ出身のメジャーリーガーが多いことからも窺えるが、その狙いは野球人口の拡大もある。一方、過去8試合が開催された日本においては“大金”も動いていた。

 08年のレッドソックスとアスレチックスの日本開幕戦に関わったNPB関係者によれば、その2試合では日本国内から協賛企業が集められ、両チームのスタッフは最後まで詳細を明かさなかったそうだが「特別協賛2社と協賛数社で、合わせて数億円」がメジャーリーグ側に支払われたという。

 また、2022年の労使協定まで米国ではNGとされていた、企業ロゴのはいったパッチがレッドソックスのユニフォーム右袖につけられ、これによる“別収入”も得ていた。両チームともNPBチームと練習試合を行ったが、これにも別途協賛が入り、さらにテレビ放映権料も支払われた。項目ごとの金額は不明だが、NPBの関係者たちは、「日本からMLBに流れたお金は、この間だけで約5億ドル(約450億円/当時)はいくのではないか」と話していた。

 大谷人気を加味すると、今回の韓国遠征と来年の日本遠征では08年を上回る可能性はある。

「08年の時は、メジャーリーグ側もそれなりの支出があったと思われます。両チームの監督、コーチ、選手、スタッフの約200人分の往復チャーター機代、ホテル滞在費などです。前年にワールドシリーズを制覇したレッドソックスには当時、松坂大輔氏(43)や岡島秀樹氏(48)が在籍していました。レッドソックスの選手には、年俸とは別に日本遠征の参加報酬として、1人5万ドル(約700万円)が支払われたそうです。アスレチックスの選手はその半分ほどだったそうですよ」(前出・NPB関係者)

 その5万ドルはメジャーリーグ機構が遠征した両球団に支払い、「球団の取り分」を引いてから選手たちに分配されたそうだ。韓国での開幕戦、はたしてどれほどの大金が動くのか?

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