韓国で開催される「ドジャースVSパドレス」戦 ネット裏席は7万9100円現地ファンからも高すぎるとの声

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観戦チケット代の格差問題

 韓国とメジャーリーグを結びつけたパクのいたドジャースと、現在のヒーローであるキム・ハソンの在籍するパドレスの一戦は、たしかに現地ファンの興味をかき立てる好カードだ。もっとも、開催が決定してからもメジャーリーグ側が懸念していた問題がある。“観戦チケット代の格差”だ。

「韓国プロ野球KBOの観戦チケット代は、日本円で400円から6000円台。一方のMLBですが、分かりやすい例を挙げると、昨季まで大谷が在籍していたエンゼルスは日本人観光客向けに『一塁側バックネット裏は156ドル(約2万300円)から、外野席は20ドル(約2800円)から』と案内していました。ドジャース対パドレスの一戦が行われる高尺スカイドームの観客動員数は約1万6000人。球場のキャパシティも小さいので、メジャーリーグ側が儲けようと思ったら、現地のファンがびっくりするような高額の料金を設定しなければなりません」(米国人ライター)

 高尺スカイドームの観客席は18のカテゴリーに分けられ、最高額はネット裏テーブル席で70万ウォン(約7万9100円=価格が発表された1月25日のレート)、いちばん安い外野の4階席でも12万ウォン(約1万3600円=同)となった。キム・ハソンの一人ダブルプレーを生観戦したいと思っていた韓国のファンも、ためらったのではないだろうか。韓国メディアがチケット代を報じたとき、驚きの声も上がったそうだ。

「キャンプが終盤に差し掛かり、ドジャースの開幕投手は山本ではないかと予想されていましたが結局、グラスノーに。山本は第2戦での先発が発表されました。パドレスは2年ぶり4度目の開幕投手となる、ダルビッシュが投げます」(前出・同)

 開幕戦はダルビッシュ対大谷、第2戦は山本がどこまで投げるかが注目となりそうだ。調整の遅れている松井裕樹(28)も間に合った。試合終盤での1点を争う場面で「VS大谷」も実現するかもしれない。

「NPBのスタッフも現地入りする予定です。実は来年、同カードでの日本開幕戦を行う方向で調整中なのです」(NPB関係者)

 メジャーリーグは過去にも海外で公式戦を行っている。最初の海外公式戦は96年8月のメキシコ。日本では00年にカブス対メッツ、04年にヤンキース対レイズ、08年にはレッドソックス対アスレチックス、12年と19年にはマリナーズとアスレチックスの開幕戦が行われている。

「日本では韓国での開幕戦が多く報じられていますが、今季は4月にメキシコでアストロズとロッキーズが、6月にはロンドンでメッツとフィリーズが試合を行う予定です。メッツの藤浪晋太郎が、イギリスで剛球を披露するシーンが見られるかもしれません」(前出・米国人ライター)

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