韓国で身体を売る日本の「寿司女」が話題に… 「料金は3万3000円」に見る逆転現象の悲劇
逆転現象
筆者が日本にいた2009年頃、100円が約2000ウォンまで上がったことがある。リーマンショックの余波で、円高ウォン安になった。日本を訪れる韓国人観光客が少なくなる一方で、明洞は韓国人より日本人観光客が多いとまでいわれる状態になった。
当時、日本国内に滞在していた韓国人留学生は、バイトを増やしたり、家賃が比較的安いシェアハウスに住まいを移すなどして、殺人的ともいえるウォン安に対処していった。その時期に日本や韓国で報じられたのが「東京や大阪などで韓国人の留学生や不法滞在者が身体を売っている」というものだった。
彼女たちは、一般的なバイトより収入のいい仕事に手を出したのだ。このニュースは韓国内で話題になった。日本の繁華街で窃盗をして逮捕された韓国人男性の事件も記憶に残っている。当時、韓国は「韓流」でイメージアップをはかっていたが、ウォン安に苦しむ一部の韓国人の振る舞いが日本社会で物議をかもし、国のイメージをダウンさせてしまった。
ところが最近、その逆転現象が起きている。
「本物の日本女性だった」
最近、韓国のあるネットコミュニティ上で、「日本人女性」「韓国語支援可能」を謳うある広告が取り上げられ、話題になった。性的サービスを提供する類の店で、20代の日本人女性が働いているというのだ。
そのコミュニティ内で、日本人女性は韓国のネットスラングである「寿司女」と呼ばれ、モザイクがかかった顔写真が掲載されている。そこには年齢、スリーサイズ、韓国語が可能かどうか、料金などの情報もある。この広告を投稿した人物は「実際に訪問した」といい、「本物の日本女性だった。料金は30万ウォン(約3万3000円)程度」と書き込んでいる。多くの「俺も行ってみたい」というコメントが寄せられた。
韓国では、買春した男性と相手女性の両方が厳しい処罰を受ける。そのため、この種の店の住所は公開されず、オフィステル(オフィスビル内の宿泊施設)や建物の地下部屋などでひそかに営業している。
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