「協会の宮城野親方イジメはえげつない」 タニマチとの会食が禁止で大打撃…ついに“兵糧攻め”を開始した相撲協会
絶好のチャンス
宮城野親方は横綱白鵬だった現役時代から、協会に目の敵にされてきた。
「協会からすれば宮城野親方は横綱だった頃、観客に三本締めを促すなどパフォーマンスが過ぎたり、立ち合いでエルボースマッシュのような汚いかち上げを食らわせたりと品格に欠ける存在でした。将来、協会を乗っ取らんとばかりの野心を隠さない彼に、強い警戒心を抱いている側面もあるでしょう」(前出の大相撲担当記者)
協会は今こそそんな宿敵を追放する絶好のチャンスだと捉えているようだ。さる協会関係者によれば、
「今、宮城野親方や弟子たちは協会の命令によって、タニマチとの会食ができなくなっています。その上、今春場所では千秋楽パーティーまで禁じられてしまった。親方や力士にとってタニマチとの交流は遊びではなく重要な仕事です。これを制限されるのは、食いぶちを召し上げられたのと同じことだと思います」
「なりふり構わぬイジメぶり」
北青鵬の暴力行為の実態は、発表されている内容よりもだいぶ程度がひどかったといわれており、宮城野親方に同情の余地はない。しかし、その一方で協会の処分が恣意的なのもまた事実である。
たとえば昨年、陸奥(みちのく)部屋でも弟子の暴力行為が隠蔽(いんぺい)された問題があったが、陸奥親方(64)の処分は極めて軽い報酬減額だった。
「この先、協会は宮城野部屋に兵糧攻めをしていきたいのでしょう。かつての貴乃花(51)のように、宮城野親方に角界を去ってほしいと考えているのです。宮城野親方もなかなかですが、協会のなりふり構わぬイジメぶりもまたえげつないといえるでしょう」(同)
存亡の機に立たされた宮城野部屋は、土俵際で粘ることができるのか。
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