青木功JGTO会長の後任を巡ってドロドロの展開に 反対派が暗躍…大手スポンサーは「青木さんがいなくなったら降りる」

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「お断りしました」

 直接、渦中の谷原氏に尋ねてみると、

「たしかに、鈴木さんには倉本さんを専務理事に就けてほしいという話をしました。しかし、鈴木さんに次期会長を辞退してほしいとは思っていなかった。JGTOは人事などの重要事項について、選手たちが議決権を持っている。選手会の会長として私が鈴木さんと交渉するのは、おかしなことではありません」

 青木氏が名誉会長を拒否したことについては、

「年齢や体力の問題もあり、ご本人の意向で断られたと認識しています」

 次に、倉本氏に聞くと、

「私が会長になるつもりはございません。1月中旬、選手会のほうから要請があったのは事実ですが、お断りしました。すでに解説業やシニアの試合など予定が入っているので」

「青木さんは何にも執着せず、ゴルフを愛しているだけ」

 プロゴルフ界の有力スポンサーである遊技機メーカー「平和」のオーナー、石原昌幸氏(75)はこう語る。

「すべてを動かしているのは谷原さんです。彼はいつも“選手会の意向”と言うようですが、それは選手の総意ではありません。谷原さんたち一部の人間が勝手に決めてそう言っているだけで、結局は人事を掌握し地位や名誉を手に入れたいだけでしょう。一方の青木さんは何にも執着せず、ゴルフを愛しているだけ。そんな青木さんがいなくなったら僕はスポンサーを降りるつもりです。それはセガサミーさんもカシオさんもAbemaTVさんも皆、同じじゃないですか」

 現在、選手会が出した理事案では青木派が一掃され、倉本氏しか会長候補はいないというのがもっぱらの見方である。

週刊新潮 2024年3月14日号掲載

ワイド特集「本音」より

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