一度異論を唱えたら死んでも許さない…共産党の恐ろしい体質の根源的問題 元党幹部は「所詮はムラ社会なんです」

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ムラ社会の共産党

 民主集中制とは1934年、スターリン時代のソ連共産党規約に初めて明記された。ルーツはレーニンに遡り、党員の団結と規律維持を目的としたと考えられている。要するに「共産党の党員なら、党の言うことは無条件で従え」──という命令だ。

「しかし、実は民主集中制もタテマエに過ぎません。日本共産党の党員、特に専従の党員が従っているのは党規約ではなく、“メシの種”だからです。順を追って説明しましょう。日本共産党の実情は、究極のムラ社会です。松竹さんが除名されたということは、まさに村八分と同義です。そして専従の党員は党から給与をもらわなければ生活できません。異論を唱えてクビになることを最も恐れます。党の規約と言うより、食い扶持を稼ぐために村八分の掟に従い、松竹さんを排除するのです」(同・筆坂氏)

 村八分なのだから、関わってしまうと自分に重罪が科せられる。酒を酌み交わすどころか、真面目に議論を戦わせただけでも“共産党ムラ”の掟に反してしまう。松竹氏を助けた鈴木氏が同じように除名されたのも、ムラの秩序を維持するだめだという。

「例えば今の共産党は党勢拡大を党員に指示しています。不可能な要求であるのは明らかですが、異論は出ません。上の命令に従うという民主集中制の実例に見えても、実は違うのです。誰もがメシの種を失うのが怖くて反対意見を表明しないだけです。ですから、私は昔から、専従の党員が多すぎると指摘してきました。もし専従を減らし、多くの党員が自分の食い扶持を稼ぎながら党活動に従事するようになれば、きっと党内議論は活発化するでしょう。松竹さんの意見に賛同する党員も一気に増えるはずです」(同・筆坂氏)

デイリー新潮編集部

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