売り物を壊す子どもはOKでもおごらない男はNG? 元SDN48光上せあらがブログで少子化問題を語ることの違和感

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売り物を壊す幼児はよくても「低身長」や「おごらない男」はダメ? 属性で主張を変えながら「少子化」を憂う矛盾

 光上さんのブログを読む限り、お店側が必要以上に「子連れママに厳しい」対応をしたとは思えない。後日の投稿で「子どもが触ったから問答無用に買い取らされる」と変換しているように見受けられるが、店員さんの声掛けは「何が起きましたか?」というものにとどまっている。病院内の施設ということもあり、人の手が触ったものに敏感にならざるを得ない。

 そもそも何かとこうやってSNSで拡散される時代、弁償をお願いしたい状況でも、ほとんどのお店は余計なトラブルを避けて泣き寝入りしているのが実情ではないだろうか。

 子どもは国の宝、と主張する光上さんだが、他人に対しては手厳しい。2月末のブログでは「落としたい女がいるなら食事くらい奢ってカッコつけて欲しい」「割り勘の方がいいって女性もいるけど私は妖精の世界線だと思ってて」と、割り勘派の男女をバッサリ。さらにヌーナン症候群の検査をした息子さんには、難病という結果でなくても、身長を伸ばすのに効果的なホルモン治療をやろうかちょっと迷っているという。それは「男の子だし、あんまりおチビだとちょっと、、デートが大変かなって笑」という理由だそうだ。

 悪気なく店のものを壊す子どもは大目に見てほしいが、高収入・高身長でない男性はお断り。アイドル時代は「女子がたくさんいるのが苦手」と言って周囲から総スカンだったこともある光上さん。誰もが誰かの大事な子どもであったり、日本を支えている人材であったりするはずなのに、相手の属性によって態度を変えつつ「子どもに冷たい世の中」を訴えるのはちょっと都合が良すぎるように見えてしまう。

 生きづらいのは、世間の目よりも自分の許容範囲の狭さにあるのではないだろうか。高収入・高身長の男性と結婚して、ワンオペ育児が回らず弁償と炎上に追われる生活は、釣り合いが取れているのかも分からない。ひとつ分かることは、炎上で儲けようとするママタレが多い世界って、子どもの教育には良くないよなということだけである。

冨士海ネコ(ライター)

デイリー新潮編集部

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