2億5000万円の命名権に買い手がつかない札幌ドーム 明暗が分かれた北海道二大ドーム

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「意外と地に足の着いた野球」

 一方、エスコンフィールドには曙光がさしている。

 就任1年目の開幕こそ空飛ぶバイクでド派手に札幌ドームに降臨した新庄監督だが、エスコンのこけら落としでもあった2年目の開幕戦は目立った行動は無し。シーズン中も奇抜なパフォーマンスは影を潜めた。けれど、

「意外と地に足の着いた野球をやっているんです。今季は期待できますよ」

 と語る先のデスクいわく、

「FAで山崎福也投手を獲得したほか、FA権を持つ加藤貴之投手の慰留にも成功。メジャー通算108発のレイエスら外国人選手も補強し、万波中正をはじめ若手も育っている。他球団は警戒を強めています」

 オープン戦は、昨季日本一の阪神に2試合連続で逆転勝ちするなど好調な出だしとなった。

 彼の恩師、故野村克也氏はこんな言葉を遺している。

〈1年目には種をまき、2年目には水をやり、3年目には花を咲かせましょう〉

 彼にとって今季はその3年目。花は咲くのか。

週刊新潮 2024年3月14日号掲載

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