大股で歩く、アプリで聴力チェック… 認知症予防のためにすぐやるべきこと7選

ドクター新潮 ライフ

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ながら作業の重要性

【ながら作業を増やす】

 近年、デュアルタスク、つまり「AをしながらBをする」といった「ながら作業」が認知症の予防策として注目を集めています。

 国立長寿医療研究センターが開発した「コグニサイズ」は軽い運動をしながら計算やしりとりをするプログラムですが、運動と認知トレーニングの組み合わせで、MCIの段階から認知機能が低下するのを抑制できることが示唆されています。

 前項の「大股で歩く」に「歌を歌いながら」「おしゃべりをしながら」を加えると、脳へより刺激を与えられます。ただ、やるなら楽しい内容で。「せっかくなのでウォーキング中に苦手な英単語を覚えようと頑張っています」なんていうのはお勧めできません。気乗りしないことを無理にやるとストレスになり、脳に悪影響を与えます。

寝る前にスマホを触らない

【スマホを寝室に持ち込むのをやめる】

 スマートフォンやパソコンの画面が発する強い光を夜に浴びると、活動時に働く交感神経が優位になり、目がさえて眠りづらくなります。加えて睡眠ホルモンとも呼ばれるメラトニンの分泌が抑制され、体内時計が乱れて睡眠の質が下がります。

 理想は、夜間はスマートフォンやパソコンを見ないこと。しかし、仕事などで難しい人もいるでしょう。せめて、寝室に持ち込むのはやめるべきです。

 睡眠と脳は非常に深い関係があります。ラットを使った動物実験で、睡眠時間を短くすると脳にアミロイドβがたまることが分かっています。人間でも、一晩の寝不足でアミロイドβの蓄積が増えるという報告があります。

 他に「寝具や寝室環境の見直し」「睡眠直前の食事をやめる」「寝る前に軽いストレッチをする」「朝起きたら太陽の光を浴びる」なども、睡眠の質を高めることに役立ちます。

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