打撃絶好調の鈴木誠也を開幕4番で起用も…カブス新指揮官は史上最高年俸の「クセ者」

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今永の強みはスタミナ

 カウンセル監督は佐々木麟太郎(18)の留学先としても有名になったスタンフォード大学の出身だ。現役時代はバッティンググローブを着用せず、素手でバットを握っていたことで人気を博し、ブルワーズの監督時代は「ruffian(クセ者)」とも呼ばれていた。

「三塁への盗塁サインをよく出す監督でした。基本的には進塁打優先のスモールベースボールの采配ですが、バントは大嫌い。バントの話を振ると、『何で、相手にアウトカウントを一つプレゼントしなければならないんだ?』と怒るくらいです」(前出・同)

 また、チームスタッフと同じデータを見ているのに正反対の戦略を打ち出すこともあれば、相手の弱点を見つけ出すことに関しては「右に出る者はいない」とされる。

「今永に好意的なのはカウンセル監督だけではありません。地元メディアも期待しています。『ブリーチャー・ネーション紙』は3失点で敗戦投手になったデビューマウンド(2日/現地時間)のことも『奪三振率50%』と報じ、『シカゴタイムズ』も空振りの取れるピッチャーだと褒めていました」(前出・同)

 今永は8日のマリナーズ戦にも登板、3回を投げ被安打4失点2だった。最速は93マイル(約150キロ)を記録したが、課題は「直球の精度を上げていくこと」だと自己分析していた。蛇足だが、カブスは元オーナーの「野球は太陽の下でやるもの」の哲学が引き継がれているので、シーズン突入後の課題として「暑さ対策」も加わる。“データを深読み”するカウンセル監督が今永に全幅の信頼を寄せるのは、DeNAでの8年間で1000イニング以上を投げてきたスタミナに着目したからかもしれない。クセ者の下で、鈴木と今永がどんな進化を遂げるのか、要注目だ。

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