「事件は“空気のようなもの”」 ススキノ頭部切断事件、田村瑠奈被告の祖父が明かした心境

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サポートしていこうという考えはありますが…

 およそ3週間にわたって遺体の首が“陳列”されていた田村家は、札幌市の東部・厚別区に立つモダンな3階建て。が、今なお警察の規制線が張られ、物々しい雰囲気を醸し出している。

 道東の町に一人で住む修の父に尋ねると、

「(三人の様子は)何も聞いていませんし、札幌にもまったく出向いていません」

 としながら、

「(万が一、三人の誰かが無罪になったら)サポートしていこうという考えはありますが、事件については“空気のようなもの”で、何もお話しするつもりはありません」

 一方、殺害された男性の自宅は事件以後、同居していた妻子が転居したといい、玄関先には現在も雪が積もったままである。

もう一度「鑑定」も

 元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士が言う。

「(瑠奈容疑者は)裁判になれば、おそらく行為自体は認めるでしょうから、責任能力が争われると思います。事件当時どのような状態だったかが重要なポイントですが、それを判断するために『現在どうなのか』『犯行前はどうだったのか』、合わせて3点を裁判所は分析していくのだと思います」

 さらに続けて、

「先日までの鑑定留置は捜査段階のもの。被告人に有利な結果が得られていなければ、もう一度、公判段階で弁護士が裁判所に鑑定を請求することも可能で、おそらくそうするのではないでしょうか」

 前代未聞の猟奇殺人は、簡単には解決しそうにない。

週刊新潮 2024年3月14日号掲載

ワイド特集「本音」より

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