東京マラソンで涙を流した新谷仁美 皮肉な結果を生んだ理由とは
新谷仁美(36)はうつむき、涙を零(こぼ)した。
彼女は「パリ五輪を目指さない」と公言していた。事実、昨秋のMGCに出場せず、今季エントリーしたのも五輪代表選考レースではない東京マラソンだった。
コロナ禍で東京五輪の開催が危ぶまれると、「国民が反対するなら開催する必要はない」と発言して波紋を呼んだ。別の場では「無観客は、選手や応援する側にもマイナスでしかない」とも述べた。内心で開催を望みながら口を噤むアスリートが多い中、“変わり者”のレッテルを貼られた。...