巨人の先発争いに入ってきた前ソフトバンク・高橋礼の強み【柴田勲のコラム】

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オドーアに期待

 1番が決まればいろんな打順が組める。

 何度も言うが4、5試合続けて「これだ」という打線を組んでもいいと思う。

「まだ」なのか、それとも「もう」なのかだが、準備だけは早い方がいい。

 最後になるが、新外国人のオドーアは大きな穴がなさそうでパンチ力もありそうだ。本番に入らないと真の実力は分からないもののそれなりにやるのではないか。

 日本の投手はフォーク、低めに落ちる球を多投する。これに引っかからないことだ。対応しようとすると打撃フォームを崩し、焦りにつながる。

 甘い高めの球をじっくりと待つ。もちろん追い込まれたらフォークにも対応しなければならないが我慢が必要だ。

 とにかく一日でも早く日本の野球に慣れてほしい。オドーアが活躍できるかどうか、今季の巨人の行方を左右する大きなポイントの一つでもある。(成績などは11日現在)

柴田 勲(しばた・いさお)
1944年2月8日生まれ。神奈川県・横浜市出身。法政二高時代はエースで5番。60年夏、61年センバツで甲子園連覇を達成し、62年に巨人に投手で入団。外野手転向後は甘いマスクと赤い手袋をトレードマークに俊足堅守の日本人初スイッチヒッターとして巨人のV9を支えた。主に1番を任され、盗塁王6回、通算579盗塁はNPB歴代3位でセ・リーグ記録。80年の巨人在籍中に2000本安打を達成した。入団当初の背番号は「12」だったが、70年から「7」に変更、王貞治の「1」、長嶋茂雄の「3」とともに野球ファン憧れの番号となった。現在、日本プロ野球名球会理事を務める。

デイリー新潮編集部

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