巨人の先発争いに入ってきた前ソフトバンク・高橋礼の強み【柴田勲のコラム】

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ローテ争いの注目選手たち

 3月29日の開幕まで3週間を切った。まだ3週間近くあるのか、それとももうそれしかないのか。

 捉え方はさまざまだろうが、微妙な時期になってきたことは間違いない。

 巨人の先発ローテ争いが佳境に入ってきた。

 いまのところ、戸郷翔征、菅野智之、山崎伊織の三人に左腕フォスター・グリフィンの四人は当確だろう。グリフィンは新たに2年契約を結んでいる。それだけチームが信頼しているという証拠だ。

 9日のオリックス戦(京セラドーム大阪)に先発して3回被安打7で6失点、四球を3個出していた。球数は65だった。

 前日に先発した戸郷もそうだったが、ストライクとボールがハッキリしていた。それにボールが打者のベルト辺りに集まっていた。

 昨年はマウンドに上がれば常に安定した投球を見せた。調整途上なのだろう。それほど心配する必要はないと思う。

制球力が大事

 それに前回の今コラムで指摘したが、大城卓三がミットを構える位置が高い。変わっていない。もっと低く構えて低めを意識させる必要がある。阪神の坂本誠志郎と比べるとハッキリしていた。

 グリフィンより心配なのは菅野だ。何度も話しているが、投手にとって最も大事なのは制球力だ。

 何(球種)を投げるかではなく、どこへ投げるかだ。総じてボールが高い。以前なら球威で押すことができたがいまは無理だ。

 もっと低めへ丁寧な投球をすることだ。スライダーが高めにいったら一発を浴びる。打者のベルト周辺はバットが出るところだ。

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