「笑点」卒業の林家木久扇が語る今後のプランとは 「いずれはスター・ウォーズみたいな絵本やアニメを」

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「命の火を消さないようにコントロールして…」

 自身が入門した当時と比べ、落語界は時代とともに大きく様変わりしたという。

「あの頃、落語協会には70人ぐらいしか在籍していなかったと思うけど、最近は350人を超えています。僕は現役の噺(はなし)家として協会最長老になったけれど、担うべき役目はお客さんを寄席に呼び込むことだと思っています。いまも高座への出演依頼があるし、まだまだ僕にしかできないことをやっていきたい。ずっとワクワクしていますよ」

 木久扇の後任となる新メンバーの名は、いまだ明らかにされていない。

「誰が入るのか僕も分からないんだけど、新しい人が新しい風を吹き込んでほしいね。2年前に桂宮治さん(47)、昨年は春風亭一之輔さん(46)が加わって番組が活性化したように、頑張ってほしいと思っています」

 これまで木久扇は、息子の2代目木久蔵(48)を含めた8人の弟子を育て、7人を真打として独立させてきた。自身が迎えた最後の弟子には、入門から15年目で、現在は二つ目の林家けい木(32)がいる。

「すでに真打の間際だけど、昇進披露興行の口上には師匠として並んであげたい。それまでは燃えている命の火を消さないようにコントロールして、絶対に元気でいようと思っています」

 枯れるには早すぎる――。

週刊新潮 2024年3月7日号掲載

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