「承は狙い撃ちにされた」と激怒…高円宮妃久子さまと愛娘・承子さまの知られざる親子関係

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「はめられた」と言い切った親心

 話を承子さまに戻す。

「『はめられた』と久子さまがおっしゃっていたと聞きました」

 宮内庁関係者は、そう話す。承子さまは英国留学中、自由奔放な生活ぶりを一部雑誌に報じられた。この時、久子さまは近しい人に、

「海外で生活してれば少しぐらいハメを外すのが普通。雑誌側は売れるネタがなかったから、承(つぐ)が狙い撃ちにされた。はめられたようなもの」

 と、承子さまを庇(かば)われていたとするエピソードだ。承子さまに対する久子さまの信頼度の高さを如実に物語る逸話と言えるだろう。
 
 宮内庁プロパーの元幹部はこう語る。

「幸せに巣立つことを望まれる一方で、『今のままでいい』とのお気持ちも強い久子さまと、お母さまを1人にしてしまうことに抵抗感がおありになるように感じられる承子さまは、相互の執着心が強固な印象です」

 また宮邸や寛仁親王妃信子さまの住まれる宮内庁分庁舎などの皇族邸は国有地の国有財産。結婚後も同居を続けるには家賃の問題などクリアしなければならないハードルは多く、一般家庭のように2世帯住宅といった自由な選択はほぼ不可能だ。
 
 さらに一般サラリーマンの平均年収は414万円で、女性に限ると356万円。一方で皇室経済法では愛子さま以外の4人に支払われている皇族費は、年収にして佳子さまが915万円、彬子さまと瑶子さま、承子さまは各々640万円(愛子さまは予算上の費用項目が皇族費とは異なる)だ。夫に頼らなくとも生活していけることが「久子さまが承子さまのご結婚に前向きになり切れない要因の1つなのかもしれません」と前出の宮内庁関係者は推測する。

 既出の皇警OBは「承子さまは、絢子さまのお子さまが可愛くて仕方ないようだとお聞きしました。子供好きのイメージはありませんでしたが、母性が優るということなのかもしれません」と述べた上で、こう締めくくった。

「皇族であろうがなかろうが、ご結婚後は親子の同居が簡単ではない以上、ゴーイングコンサーン(現状維持)がお望みなのかもしれません」

朝霞保人(あさか・やすひと)
皇室ジャーナリスト。主に紙媒体でロイヤルファミリーの記事などを執筆する。

デイリー新潮編集部

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