「夫の戦死が誇らしい」手紙につづった母は、仏前で毎晩のように涙を流していた #戦争の記憶

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 県民の4人に1人が犠牲となった、沖縄戦。「ありったけの地獄を集めた」といわれるこの激戦地で、米軍から陣地奪還を果たした大隊があったことをご存じだろうか。最終的に隊員の9割は戦死し、指揮官を務めた伊東孝一(当時24)はその遺族に宛てて手紙を送り続ける。その「詫び状」に手紙を返した遺族たちがいた――。

 時は流れ、数奇な縁によって伊東から「遺族からの返信」356通の束を託されたジャーナリスト夫婦が、「送り主」たちへ手紙を返還することに。最愛の人の帰りを待ち続けた遺族たちは何を思い、何をつづったのか。...

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