【東日本大震災】「亡くなったわが子のためにも――」3人の子を津波に奪われた木工作家と妻の“その後” #知り続ける
「身の丈を超える悲しみを経験すると、人は優しくなれるのだろうか――」
東日本大震災の直後から東北で暮らし、数多くの被災者の取材を続けてきたルポライター・三浦英之氏が、そう感じた相手は木工作家の遠藤伸一さんだった。
(遠藤さんと妻・綾子さんが経験した凄絶な体験は前・中編に詳しい)
3人のわが子を失い、あまりの悲しみに感情すら失ってしまった遠藤さんだったが、ある依頼をきっかけに、一つの「光のようなもの」を見いだす。
それは、震災で亡くなった一人のアメリカ人女性に関連する依頼だった――後編では、遠藤さん夫妻の涙と再生の物語をお届けする(三浦氏の著書『涙にも国籍はあるのでしょうか 津波で亡くなった外国人をたどって』から一部抜粋・再編集)【文中敬称略・本記事は前中後編の後編です】
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