大谷翔平「電撃婚」で振り返る、ネットをザワつかせた「アスリート妻」…とにかく嫌われた“女優妻”“女子アナ妻”も

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夫に献身的であるか

 そんなダルビッシュを支えるのが山本と人々は感じている。ダルビッシュが本気で「姉さん女房」にホレていると感じられるのに加え、大きいのが彼女自身も超一流アスリートだったということだろう。

 女子アナは男を使ってステップアップしたい打算的な人物扱いされがちだが、一流アスリート同士であれば、打算ではなく真実の愛情的なイメージを持たれる。そういった意味で山本はダルビッシュにとってはパーフェクトな妻だし、今後子供達が一流アスリートに育った場合はさらに賞賛されることだろう。

 一方、約100日で離婚した羽生結弦の妻だったバイオリニスト女性は気の毒だ。目立とうとしなかったにもかかわらず、羽生のファンが正体暴きに励んだり、プロフィールが分かった後も叩きまくった。

 一流アスリートの妻や恋人はかくも人々のこころをザワつかせるのだ。今後そうしたアスリートと交際・結婚する女性は、インスタでステキライフを明かさず、そして夫に献身的であるか、ということをアピールすることが処世術になるかもしれない。なんのこっちゃない、ただの男尊女卑である。

中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう)
1973(昭和48)年東京都生まれ、佐賀県唐津市在住のネットニュース編集者。博報堂で企業のPR業務に携わり、2001年に退社。雑誌のライター、「TVブロス」編集者等を経て現在に至る。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』『ネットのバカ』『ウェブでメシを食うということ』『よくも言ってくれたよな』。最新刊は『過剰反応な人たち』(新潮新書)。

デイリー新潮編集部

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