東大模試で7度のA判定 BreakingDownで“爪痕” 36歳元芸人が明かす「ホリエモンからの神LINE」

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“敗北生活”を配信

 5年連続で東大二次試験落ちした元芸人のTAWASHI(36)。今年の受験は見送ったものの、現在は“敗北”YouTuberとして生計を立てながら、6度目の受験を視野に入れている。来年以降、果たして、合格を果たせるのか。これまでの東大模試では7度のA判定を取るなど、実力は確かだ。昨年は、格闘技イベント「BreakingDown」のオーディションにも出て、“爪痕”を残した。その素顔とは。(インタビュー前後編の後編)

前編【5年連続で東大二次試験落ち 36歳元芸人が語る“6畳一間の生活” 「YouTuberだけでは食べて行けず」】のつづき

 昨夏、「BreakingDown」のオーディション会場に、学ランに身を包んだTAWASHIの姿があった。いがぐり頭に黒縁メガネ。おにぎりを手にした姿からは、異様なオーラが放たれていた。ほかの選手とのやりとりでは、会場が爆笑に包まれた。

「昔から格闘技が大好きだったんです。自分のYouTubeに少しでも注目が集まればいいなという軽い気持ちでオーディションに出ました。全然、手応えはなくて、全部バッサリ、カットされると思っていました。台本などはなく、ぶっつけ本番。おにぎりは自分で作って持っていきました。反響はありましたが、どうやら客層が違うみたいで…自分のYouTubeの再生数にはつながらなかったです(笑)」

 現在、YouTube上で“敗北生活”を配信したり、BreakingDownでの印象が強いTAWASHIだが、1年前までは東大受験生だった。6年前の30歳の時に、受験勉強を開始。1日8時間の猛勉強の末、5年連続で東大の二次試験まで進んでいる。3度目の受験が終わった際、受験に専念するため、所属事務所を退所。芸人を辞めて、真剣に取り組んでいた。

独学から個別指導で飛躍

 30歳でゼロから東大を受験するのは、並大抵のことではない。気合いと根性だけでなく、勉強のやり方も改良しながら、受験を続けてきた。4度目の受験からは、独学で「同じ参考書を何度も繰り返す」という当初の勉強法から、個別指導の塾を中心とするスタイルに切り替えた。

「やはり、独学とは大きく違いました。オンラインで授業を受けたり、記述も添削してもらうことで、点数も伸びました。例えば、二次試験の数学であれば、80点満点で、30点くらいから頭打ちで点数が伸びなかったんです。でも、やり方を教えてもらったら、50点くらい取れるようになりました。参考書だけでは、カバーしきれない部分もあると分かりましたね」

 5年間に受けた東大模試でA判定を受けたのは、7回にのぼる。4度目の挑戦となった22年には、4度受けた東大模試で2度のA判定、2度のB判定を受けている。その年、AbemaTVでは、合格発表当日に緊急の生放送を実施し、TAWASHIとともにスタジオで合格発表の様子を見守った。

 23年の5度目の挑戦の際も、2度のA判定、2度のB判定を受けた。

「5度目の時は、合格まで16点、足りませんでした。模試ではA判定でも、最後に現役生にまくられてしまうんです。30代中盤にもなると、瞬発力が落ちてくる。センター試験や共通テストなど、処理能力を試される試験では、若い人と戦うのは厳しいと実感しています」

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