「息子にはすべて正直に話します」有村昆 スキャンダル乗り越えて、父親としての覚悟を語る

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自粛期間中は表に出られず

 21年に写真週刊誌に女性スキャンダルが報じられ、一時活動を自粛した映画コメンテーターの有村昆(47)。私生活では離婚を経験し、現在は6歳の長男と一緒に暮らしている。本人にとってつらい時期をどのように乗り越え、今があるのか、聞いた。(インタビュー前後編の後編)

前編【有村昆 6歳長男が有名小学校に合格 驚くべき“小学校受験”の実態「大人でもわからない問題も」】のつづき

――写真週刊誌に報道が出た時はどのように思いましたか。

 あの時は、ショックの度合いが大きすぎて、記憶が断片的にしかありません。相当、暗かったと思います。

――3カ月の自粛期間中はどのように過ごしていたのでしょうか。

 本当に表で出ることができなかったです。息子も保育園に行かせていません。ずっと一緒に家にいました。マンションの前に、記者さんのような人がずっといて…。家では、90年代前半の学生時代によく聞いたビーイング系のWANDSとか、古い曲ばかり聞いていました。現実逃避したかったんだと思います。

――今振り返って、なぜ、あのような出来事が起こったと思いますか。

 調子に乗っていたんでしょうね。自分の置かれている立場も考えずに、フラフラと…。僕自体が、学生時代にモテなかった分、モテを取り戻したいという甘い考えがあったのだと思います。

――どのように立ち直ったのでしょうか。

 周りに助けてくれる人たちがいて、助けてもらいました。あれからもう2年半。まもなく3年ぐらい経つんですけど、今度は、僕が困った人や落ち込んだ人たちに、「大丈夫だよ」っていう風に助けてあげたいです。

――ネット上では、心ないコメントもあります。

 あれはもう見ないようにしていますが、見てしまいますよね。知り合いからも「こんなこと言っている人がいますよ」って、LINEで送ってくれる人もいます。僕が悪いことをしたので、自業自得なんですが、落ち込むときは落ち込みます。

逆に距離が縮まった

――時間が経って、状況は変わりましたでしょうか。

 自分がやったことは消せませんが、時間とともに自分自身を見つめ直すことができたように思います。過去を受け入れて、その後、頑張って、回復させていくかという感じです。

――自粛期間中に、支えになったものはありますか。

 カラテカの入江(慎也)さんの会社でバイトさせていただいたんですが、そうしたバイトなどは支えになりましたね。「時が解決してくれる」という言葉があると思いますが、本当にその通りだと実感しています。時が経つことで受け入れられるようになりました。

――周囲の人の助けも大きかったのでしょうか。

 ある大物ミュージシャンの方も、同じバツイチでその時は大変だったらしく、「気持ちはよく分かるよ」と優しく接してくださいました。みんな、それぞれ何かを抱えて生きていると思います。あの一件があったことで、逆に距離が近づいた方も非常に多かったです。

――有村さんの人柄もあるのではないでしょうか。

 いじってもらえるだけでもありがたいですよね。僕自体がフットワークが軽く誰とでも仲良くなりたいなと思う人で。学生時代から「ムードメーカーだね」と言われていて、そこは大切にしてきました。

――今はどのような心境なのでしょうか。

 過去には、もう戻れません。今は、1秒先の未来を変えていくために、自分ができることを、一つ一つやっていくしかないと思っています。最近になってようやく、過去の自分を受け入れて、やっていこうと思えるようになりました。先日も「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」で自虐ネタを披露させていただきました。もちろん、反省すべきところは反省しなければいけない。

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