中日・根尾昂 見えてきた開幕一軍と先発 大阪桐蔭の先輩2人が強力バックアップ
開幕一軍もあり得るか
「今中氏から助言を受け、すぐに結果につなげられるところは大したもの。でも、完璧な人間なんていない。2、3球抜けた球があっても仕方ないんだけど、根尾は一つの小さな失敗が出たら、全てが失敗と解釈しているみたい」(前出・同)
中田が認めた「ポテンシャルの高さ」でもあるが、完璧を求めすぎるために今の足踏み状態にもつながっているようだ。今中氏も心配していたが、根尾を「何とかしてやりたい」と思っているのは、大阪桐蔭の先輩たちだけではなかった。
「ファームでの全体練習が終わると、根尾はブルペンに行ってネット相手に投球練習をしてきました。ファーム担当の浅尾拓也コーチ(39)は、選手が質問してこなければ見守るという姿勢ですが、根尾が居残り練習に熱を入れすぎて、ストップを掛けたこともありました」(前出・名古屋在住記者)
3月2日の降板後も根尾はブルペンに行き、投球練習を行っていた。
即戦力投手として期待されていた草加勝(22)は右肘の故障でメスを入れた。ベテラン・大野雄大(35)も復帰に向けて調整中だが、開幕には間に合いそうにない。涌井秀章(37)、松葉貴大(33)らもいるが、調子が上がらず、先発ローテーション入りには決め手に欠く状態だ。序盤戦ではベストメンバーを揃えられないかもしれない。だが、その間は新戦力をテストする機会とも言える。
「根尾にチャンスを」と進言してくれそうなコーチ、スタッフは必ずいるはずだ。