大谷は7割台を記録 なぜオープン戦とシーズンの打撃成績は違うのか プロ野球OBが語る体験と解説

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ケガの怖さ

 広澤氏に苦い記憶として刻まれているのは、1996年のシーズンだ。オープン戦で死球を受けて骨折し、実質的にシーズンを棒に振ってしまった。

「巨人にいた時ですから、即座にレギュラーの座を奪われ、連続試合出場記録の更新も止まりました。何より悔しかったのは治療に専念する必要から、バッティングの感覚を全て忘れてしまったことです。取り戻すために必要だった時間を振り返ると、あの骨折さえなければ、違った野球人生だったのではないかと今も考えることがあります。相手投手は抜群のコントロールを誇っていたので、余計に運命とは不思議だと思いますね。ですから大谷選手は本当に、ケガだけは気をつけてほしいと心から願っています」(同・広澤氏)

デイリー新潮編集部

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