“芸能界のドン”田邊昭知氏が会長に転身 過去に数々の女優と浮名を流した「人心掌握術」とは

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“着服疑惑”については…

 最終的には年末から年明けにかけて、新社長就任の打診を受けたという。

「田邊会長から“一緒に新しいことをやろう”と言われ、私も“はい、分かりました”と応じて社長就任が決まりました。私が言うのもおこがましいですが、ある部分で気心が知れているというか、会長からご指導をいただいて50年にもなります。1984年に一度、事務所を辞めていますが、それからも月に2、3度はお会いして相談に乗っていただいておりましたから」

 過去の“着服疑惑”については、こう話す。

「あの時、安月給なのに銀行の方に無理にローンを組んでいただいて、分不相応の戸建てを買ったことで、周囲から“アイツは悪いことをしたんじゃないか”と言われたことはありますが、着服が本当にあったなら、田邊会長も私に声をかけないでしょう。そういううわさが出ているなら、それは私の日々の行いが良くなかったということだと思います」

 時に人事刷新は組織にとって希望の光となるが、“ドン”の決断は果たして新たな夜明けとなるか。たそがれ時の残照となってしまうのか。

週刊新潮 2024年3月7日号掲載

特集「『ブラタモリ』終了の陰で『芸能界のドン』社長交代劇という“神々の黄昏”」より

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