「世界一の高さを目指した」は俗説だった! 東京タワーがエッフェル塔よりも高くなった「意外な理由」
東京タワーといえば、1958(昭和33)年の竣工当時、自立式鉄塔として世界一の高さを誇った電波塔である。映画「ALWAYS 三丁目の夕日」でも描かれたように、戦後復興の象徴として多くの人に愛されてきた。
ところで、なぜ東京タワーの高さは333メートルとなったのだろうか。「パリのエッフェル塔(当時、約321メートル)を抜く世界一の塔を目指した」とする説もあるが、じつは本当の理由は別にあったという。
東洋大学准教授の大澤昭彦さんの新刊『正力ドームvs.NHKタワー 幻の巨大建築抗争史』(新潮選書)には、その経緯が詳しく書かれている。...