「日本テレビの巨魁」正力松太郎は、なぜ東京新名所のテレビ塔を「入場無料」にしたのか

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 1953(昭和28)年、日本初のテレビ放送でNHKに先を越された日本テレビは、すぐさま高さ154メートルの巨大なテレビ塔を千代田区二番町に完成させ、世間の注目を奪い返した。

 当時、都心で最も高い建造物だった国会議事堂(65.45メートル)をはるかにしのぐ巨大鉄塔は、いかにして建てられたのか。そして、その展望台はなぜ「入場無料」となったのか。
 
 東洋大学准教授の大澤昭彦さんの新刊『正力ドームvs.NHKタワー 幻の巨大建築抗争史』(新潮選書)には、その経緯が詳しく書かれている。...

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