21歳「久常涼」ら3選手がマスターズに特別招待 物議を醸しても“フェアな評価”で選ばれたと言える理由

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特別な3選手

 だが、年齢も国籍も過去の過ちも現在の主戦場も問わず、選手自身の姿勢や在り方をオーガスタ・ナショナルはフェアに評価した。だからこそ彼ら3名に招待状が送られたのだ。

「オーガスタ・ナショナルは自分たちが招待したいと思うプレーヤーなら誰だって招待できるパワーを持っている」と皮肉交じりに揶揄する声も聞かれるが、その通り、マスターズは「球聖」ジョーンズとオーガスタ・ナショナルが創設した彼らの大会であり、彼らが招きたいと思う選手を集めて開かれるトーナメントなのだから、「是非とも招きたい」というプレーヤーを招待して然るべきである。

 そして、「特別招待」にはジョーンズらの想いが最大限に表現されていると言っても過言ではなく、久常もニーマンもオルセンも「球聖」の魂を感じながらオーガスタ・ナショナルの土の上でクラブを振ることになる。

舩越園子(ふなこし・そのこ)
ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学客員教授。東京都出身。早稲田大学政治経済学部経済学科卒。1993年に渡米し、在米ゴルフジャーナリストとして25年間、現地で取材を続けてきた。2019年から拠点を日本へ移し、執筆活動のほか、講演やTV・ラジオにも活躍の場を広げている。『王者たちの素顔』(実業之日本社)、『ゴルフの森』(楓書店)、『才能は有限努力は無限 松山英樹の朴訥力』(東邦出版)など著書訳書多数。1995年以来のタイガー・ウッズ取材の集大成となる最新刊『TIGER WORDS タイガー・ウッズ 復活の言霊』(徳間書店)が好評発売中。

デイリー新潮編集部

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