中田翔(34)「立浪バッシング」の身代わりも…“中田ドラゴンズ”のウラに「大した選手でもないのに……」のチーム体質
球団ぐるみのマスコミ対策に成果
プロ野球中日の中田翔内野手(34)が圧倒的な存在感を放っている。キャンプから報道陣を引き連れ、節目、節目では系列の中日スポーツを中心に1面を飾る。新天地でも抜群の知名度の高さを示した形だ。
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1人のスター選手が脚光を浴びることでチーム全体に対する注目度が高まり、他選手を発憤させるなど好影響を与えた例は少なくない。立浪和義監督(54)が3年契約最終年を迎える今季の中日にとっては、また違った利点があるようで……。
今春の中日キャンプは、けが人が続出する誤算はあったものの、従来の過剰な立浪バッシングは影を潜めた。オフから球団と現場が一体となって取り組んだマスコミ対策は一定の成果が出ていると言える。立浪監督は、まずはグラウンド外の雑音に悩まされることなく、正念場のシーズンの開幕を迎えられそうだ。
中日のマスコミ対策を振り返ると、監督主導だった歴史が浮かび上がる。故星野仙一監督は遠征先のホテルで午前中、担当記者相手に「お茶会」を開催するのがルーティンだった。話題は政治、経済から芸能まで多岐にわたった。
会の中では各選手の現状が明かされ、番記者の貴重な情報源となった。
「お茶会は裏を返せば、星野さんの情報統制の根幹を成していました。スポーツ紙の紙面は基本的にはお茶会での話がもとになります。星野さん発なのでチームの不利益になるような話はもちろん、ありません。その間、星野さん以外の選手や球団幹部の取材を封じられることにもなります。星野さんに都合がいい“大本営発表”と分かってはいても、試合がない日の紙面ではどれだけ助けられたことか……。星野さんに足を向けて寝られるスポーツ紙記者はいないのではないでしょうか」(当時の番記者)
星野氏とは対照的に2004年に中日監督に就任した落合博満氏は、沈黙を守ることで情報管理に努めた。
「故障者の情報には特に、神経をとがらせていました。当時のセ・リーグは予告先発がなく、右腕か左腕かの探り合いは死活問題。チームの情報管理が勝敗により直結した時代でした。落合時代にはあえてコーチに誤情報を流し、漏れるかどうかで犯人が誰かを探ったこともありましたね」(古参のチームスタッフ)
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