大谷翔平の妻「顔出し」が避けられなくなる場面はあるか 元メジャーリーガー・田口壮の妻が語った「奥さん会」
やじやブーイング
日本との大きな違いでいえば、選手の奥さんになればキャンプに帯同、ゲームの度に球場に足を運ぶのが当たり前という風潮があるところでしょうか。
ホームゲームの時はだいたい観戦しますが、特にプレーオフは観客席でのファンとの一体感は圧巻で鳥肌が立つほど素晴らしい。その分、スター選手の奥さんたちにかかるプレッシャーは相当なものがあります。スター選手も調子が良い時ばかりではありません。球場でやじやブーイングを受けることも多々あって、そうした場面に立ち会わないといけないわけです。
あるピッチャーの奥さんは、球場で旦那さんが投球しているのを祈るように観ていたら、突然、気を失って倒れてしまったこともありました。スーパースターの奥さんの中には、うつ病になってしまってお薬が手放せないとか、アル中になってしまってお酒を口にしないと震えがくる人も……。
それだけ奥さんたちも精神的に追い詰められる。ご主人のパフォーマンスに対して、すごく責任を感じてしまうものなんです。
はたから見れば、スーパースターのご家族はいい生活をして毎回楽しく観戦できてうらやましい。そう思われるかもしれませんが、表に見える光の部分は一側面に過ぎず、辛い思いもたくさんしています。奥さんたちにとって、夫の仕事は自分の人生そのものといってもいいと思います。
開幕もこれからですし、大谷さんの奥さんも表に出てくる機会があるかもしれません。お二人へのアドバイスなどを聞かれることがありますが、とやかく言えるような立場ではありませんし、こうやってお話しするだけでも畏れ多い。何より一ファンとして今後の活躍を応援しています。
***
「週刊新潮」3月14日号では大谷選手の結婚に、かつての同僚や各界の識者が寄せた、10の”祝辞”を紹介している。