プロ野球史上ただ一人!中日と巨人で「逆転満塁サヨナラ本塁打」を2発も放った“伝説の好打者”
医師から「野球はもう無理」と宣告
代打逆転満塁サヨナラホームランを打った選手は、これまで8人が名を連ねている。だが、「逆転満塁サヨナラ」の肩書が付くホームランを2度にわたって打った選手は、長いプロ野球の歴史の中でも、広野功ただ一人だ。【久保田龍雄/ライター】
慶応大時代に長嶋茂雄と並ぶ当時の東京六大学最多の8本塁打を記録した広野は、1965年の第1回ドラフトで中日から3位指名され、プロ入り。同期の巨人・堀内恒夫と新人王争いのライバル同士と注目されたが、年明け早々の対談の席で、堀内が高卒1年目と思えぬ大胆発言を連発したことから、広野は「あいつにだけは負けたくない」と闘志を燃やした。...