“岸田おろし”回避への奇策とは? 「退陣前に麻生副総裁に引退を迫り、局面を打開すべき」
自民党派閥の裏金事件で政府・与党に逆風が吹きつける中、永田町は「岸田文雄総理が令和6年度の予算成立後に衆院解散に踏み切る」とのうわさで持ち切りだ。
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「このタイミングで解散しなければ、9月の総裁選の際に麻生・茂木連合に引きずり下ろされますよ」
と言うのは政治部記者。
「昨年10月、総理は唐突に所得減税を表明。事前に相談されなかった麻生(太郎副総裁)氏は激怒し、総理交代論に傾いたとか」
岸田総理には“後見人”たる麻生氏がヘソを曲げる振る舞いが他にもあった。
麻生派幹部が解説する。
「宏池会の解散についても、総理は麻生さんに相談しなかった。麻生さんは周囲に“俺はポピュリストじゃない”と総理を揶揄し、一方で上川陽子外相を“あのオバさんは大したもんだ”と持ち上げ、暗に総理の交代を示唆した。これに総理は不快感を示し、二人の関係は修復不可能なレベルまで悪化している」
別の幹部はこんな意見だ。
「麻生さんの支持を失った岸田が、総理の座にあり続ける道はただ一つ。総裁選前に解散・総選挙に打って出て勝利し、その勢いに乗って総裁選に臨むこと。具体的な時期は、政治資金規正法改正にメドがついた後。6月が剣が峰だ」
政治資金規正法の改正の行方は…
とはいえ政権支持率は低迷中。4月の衆院3補選で負け越せば“岸田おろし”が始まるとの声が伝わる。
「細田博之前衆院議長の死を受けた島根1区はさておき、買収容疑で柿沢未途氏が逮捕された東京15区、裏金事件で谷川弥一氏が辞職した長崎3区の情勢は芳しくない。麻生さんと気脈を通じて、ポスト岸田の座をうかがう茂木敏充幹事長のサボタージュで、東京と長崎は不戦敗となる可能性すら指摘されているからね」
岸田総理が“火の玉となって取り組む”と宣言した政治資金規正法の改正について、麻生・茂木連合は“抵抗勢力”と化している。
「仮に政治改革が骨抜きになれば、政権は世論の支持を得られずジ・エンド。総理は衆院を解散できないまま、退陣に追い込まれることになるだろうな」
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