“輝き”は一瞬だった…プロの世界でもがき続けた「元新人王」の苦闘

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“社会人三羽烏”

 プロ野球界には、1年目に新人王を獲得したのに、その後は不振が続き、終わってみれば1年目が最高成績だったという選手も少なくない。故障などさまざまな理由から、2年目以降に力を発揮できなかった男たちをプレイバックしてみよう。【久保田龍雄/野球ライター】

 ルーキーイヤーに当時の日本最速157キロをマークし、新人王と最優秀救援投手に輝きながら、登板過多が災いし、全盛時の球速を取り戻せずに終わったのが、与田剛である。

 NTT東京時代は150キロを超える剛球を武器に、野茂英雄(新日鉄堺→近鉄)、潮崎哲也(松下電器→西武)とともに“社会人三羽烏”と並び称された与田は、1990年にドラフト1位で中日に入団する。...

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