Jujuこと18歳「野田樹潤」が「スーパーフォーミラー」に参戦 10歳の頃、彼女を取材したカメラマンが驚いたワケ

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 週刊新潮は2月29日号のグラビアページに「F1目前の18歳は“免許取り立て”」の記事を掲載した。ひときわ目を惹くのは写真で、女性レーシングドライバー「Juju」こと野田樹潤選手が、レーシングカーの横で大きな初心者マークを両手で持ち、爽やかな笑顔を浮かべている。

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 樹潤選手は国内最高峰の自動車レースである「スーパーフォーミュラ」に今シーズンから参戦する。担当記者が言う。

「樹潤選手は2006年2月生まれの18歳です。時速300キロで走るマシンを自由自在に操り、ヨーロッパのF3規格のレースで、初の女性チャンピオンになるなど、実績は充分です。ところが『スーパーフォーミュラ』は、日本の普通自動車免許の所持が参加条件なのです。樹潤選手は2月14日に免許を取得し、翌15日に今春から入学する日大スポーツ科学部が開いた記者会見に出席しました。いよいよ参戦できるという喜びを表すため、笑顔で初心者マークを掲げたというわけです」

「スーパーフォーミュラ」はFIA(国際自動車連盟)のF2と並ぶ、F1への登竜門として知られている。もし樹潤選手の活躍が関係者に認められたら、“日本人女性初のF1ドライバー”が一気に現実味を帯びるという。

 モータースポーツのファンの間で、樹潤選手は「3歳で早くもキッズカートに乗り、瞬く間に頭角を現した」など、数々の伝説が語り継がれている。小学生だった樹潤選手を取材したカメラマンに当時の思い出を振り返ってもらった。

体型に驚愕

「樹潤選手のお父さんは野田英樹さんといい、1994年にF1デビューを果たしたレーサーでした。私は以前、英樹さんに取材をお願いし、撮影させてもらったことがあります。そして2016年ごろ、たまたまテレビで岡山県内のローカルニュースを視聴する機会があり、娘さんの樹潤選手がF4のマシンに乗っているのを知ったのです」

 英樹氏は当時、岡山県の美作市でレーサー育成校『NODAレーシングアカデミー』を運営しており、樹潤選手は10歳の小学校5年生だった。

「10歳の少女がF4マシンを操るなど、世界的にも例がありません。すぐに取材を依頼すると、英樹さんは快諾してくれました。さっそく岡山に飛び、初めて樹潤選手を見ると驚きました。とても小さくて華奢なのです。後で教えてもらったのですが、当時の樹潤選手は身長が138センチ、体重が27キロしかなかったそうです。こんな体格でG(重力加速度)の苛酷なF4のマシンを操れるのか、と心配になりました」(同・カメラマン)

 実のところ、話題性だけを優先し、女性ドライバーが過度に宣伝されることは珍しくない。実力不足の女性ドライバーも散見され、カメラマンは取材現場で何度も苦い思いを味わってきた。

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