デーブ大久保氏は巨人・宮崎キャンプで「取材NG」を出されていた グラウンドに入れてもらえず20分で退散 本人は「僕がYouTuberだったからです」

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グラウンドに入れてもらえなかったのは「YouTuberだったから」

 大久保氏に話を聞いてみると、キャンプ取材の際、グラウンドに入れてもらえなかったことは認めた。だが、球団との確執が原因ではないと訴えた。

「YouTuberは入っては行けないルールがあったからです。広島も阪神に取材に行っていないのも同じ理由です」

――専属評論家を務めているサンケイスポーツの取材パスで入ったと聞いているが。

「サンスポの仕事もやりました。上(2階のスタンド席)でサンスポの巨人キャップとも『どう今年の巨人は?』と話をしましたが、今日はサンスポの仕事はないというので、『じゃあ、次、オリックスの取材に行くわ』と言ってあの日は出たんです。下に降りられなかったんだろうと書きたいのでしょうが、それは穿った見方ですよ。球団からは、のべつ幕なしYouTuberの人が入って、立ち止まって選手にインタビューされても困ると言われていたんです。広報部長は『OBとして降りていただくのはいいです』と言ってくれた。けど、どっちになるにしても、YouTuberとして行っていると思われている僕が声をかけたら、『またYouTubeやっている』ってなるわけじゃないですか」

――YouTubeで“暴露”をしているとの批判については。

「こういう作戦があるとか、この選手はこういう癖があると明かすのは暴露です。けど、僕はそんな話はしていない。野球を知っている人が聞いてくれれば、なるほどなって思ってくれる話をしているだけで、暴露しているつもりは全くないですよ」

「全員に好かれようとも思っていません。僕が嫌いな人はチームに大勢います。僕からすれば、こういうことを聞いてくる記者さんだって嫌な人になってしまうわけじゃないですか。でも聞くわけですよね、仕事だから。僕らもそうです。『なんで勝てなかったんですか』と聞かれ、来季に向けてこうすればいいんじゃないですかって、そういう話をしないと僕は評論家、解説者と言えないじゃないですか。門脇がどういう選手だったんですか?と聞かれたら、恨みもつらみもなく答えて評論するのが僕らの仕事なんです。女性のことや飲みの場、サインの話をしたわけでもない」

巨人はすごい球団です

――巨人と溝ができてしまったという認識はありますか?

「自分の中にはまったくないですよ。巨人軍は素晴らしい球団です。何がすごいって、伝統ある球団でありながらも先駆者であり続けている。チームでYouTubeチャンネルを持ってファンサービスに努めているところもその一つ。球団内の人たちも本当に親身になっていただき、原監督と一緒にいていただいてありがとうございました、と最後に言ってくださる方もいました」

――阿部監督と確執があるという人もいますが。

「阿部監督はヘッドコーチで私はバッティングコーチです。序列がしっかりあるわけで、確執があるという人の方がおかしい。その上に監督がいて、監督の意向をヘッドが我々に伝える、ただそれだけの関係です。今も連絡をとっていますよ」

 古巣に嫌われようとも評論家としての“信念”を曲げないということか。賛否両論あろうが、大久保氏は閉鎖的と言われる球界の中で貴重な存在なのかも知れない。

デイリー新潮編集部

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