【不適切にも】河合優実が演じる「純子」で思い出す昭和の歌手・女優6人の名前

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明菜か知子か

「そうとも言い切れません。ドラマの舞台は昭和61年、1986年。当時は“ぶりっ子アイドル”の松田聖子に対抗してツッパリ路線で売り出した中森明菜の全盛期です。明菜は前年に『ミ・アモーレ』で、この年は『DESIRE―情熱―』で、女性ソロ歌手としては史上初の2年連続となるレコード大賞を受賞しました。また、ドラマで純子が憧れる“ムッチ”先輩は、明らかにマッチこと近藤真彦ですからね」

 明菜とマッチは85年公開の映画「愛・旅立ち」でW主演もしていた。

「もっとも、令和からやって来て純子に告白するキヨシ(坂元愛登)は、漫才師・横山やすしの息子で俳優の木村一八にそっくり。となると、彼女のモデルはTBSで85年から放送された『毎度おさわがせします』のヒロイン・中山美穂の可能性も。事実、『不適切のもほどがある!』の磯山晶プロデューサーは、河合に『毎度おさわがせします』と『積木くずし〜親と子の200日戦争〜』(TBS)を見てもらって、当時の女子高生に寄せていったとスポーツ紙のインタビューで答えています」

「積木くずし」は俳優の穂積隆信が自身の娘の非行を綴った体験記。83年にドラマ化されて社会現象となり、最終回の視聴率は45・3%を記録した。

「磯山プロデューサーの言葉からは『積木くずし』へのオマージュも感じられます。となれば、河合はドラマ版に主演した高部知子に寄せた可能性も捨てきれません」

 もっとも、外見はスケバンながら実は父親思いの優しい娘である純子に対し、高部が演じた不良娘はあまりに壮絶だった。河合が寄せた可能性のある候補はまだいる。

じゅん子先生も

「第5話で三原じゅん子議員が元ヤンネタで出てくると、本人がXにリアルタイムで《ん?…私が出てきた!笑》と応じたことが話題となりましたが、まさに昭和の時代、セーラー服姿でツッパリを演じたのが彼女です」

 現在は自民党・参議院議員の三原じゅん子氏は、79年に放送された「3年B組金八先生」(TBS)の第1シリーズでツッパリの山田麗子を演じて人気に。もしかしたら「顔はやばいよ、ボディやんな、ボディを」の名セリフも使われるかもしれない。ところが、他にも意外な候補がいるという。

「河合は昭和のスターに次々と寄せていっているわけですが、もう一人、忘れてならないのは、漢字は異なるものの読みがまったく同じ、歌手の小川順子です。75年に『夜の訪問者』でデビューした彼女は、“第二の藤圭子”と呼ばれ、この年のレコード大賞の新人賞を受賞。最優秀新人賞を岩崎宏美や太田裕美、細川たかしらと争いました。この小川順子、よくよく見れば聖子ちゃんカットの元祖のようにも見える。ひょっとすると脚本の宮藤官九郎は、彼女に寄せて役名を決めたのかもしれません。もしそうだとしたら、クドカン恐るべしですね」

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