大谷翔平、今季中の「二刀流復活」の可能性は? 「ポストシーズンでの登板はあり得る」

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「早期復活を果たそうとしている」という見方も

 セオリー通りに考えれば二刀流復活は来季以降になるのだろう。しかし、今季のうちに復活を遂げるとみる向きもあるのだとか。さるスポーツ紙の野球担当記者によれば、

「現地アメリカの記者たちは、大谷選手が今季中の二刀流復活を本気で目指している、とみています」

 その根拠は、

「本人がピッチングの開始時期について口を噤んでいるからだと。彼の生真面目な性格を踏まえると、何も発言しないのは、周囲の予想を裏切って早期復活を果たそうとしているからだという見方です。このまま順調に回復が進めば、投球練習の開始時期も当初いわれていた9月ごろより早まるのではないか、と期待する声があるのです」

 そうなれば、レギュラーシーズンには間に合わなくても、10月のポストシーズンでの登板は可能になるかもしれないという。

「完全復活とまではいかなくても、ポストシーズンの大事な一戦でセットアッパーとして登板するプランなんて面白い。復活を“急がなくていい”という声があるのも理解できますが、大谷選手はもはや若くはない。高いレベルであと何年、二刀流ができるのか。本人の野球に懸ける熱い気持ちを思えば、少しでも早く投げ始めたいのは当たり前のことでしょう」(同)

「もし3度目のケガを負えば…」

 翻って、メジャーリーグ評論家の友成那智氏の見解はこうだ。

「大谷選手は以前も右肘靭帯を修復する手術を受けて2020年に復帰しましたが、その時、ぶっつけ本番でメジャーで登板したら制球が定まらず、良い成績を残せませんでした」

 そもそも、目先の成績以前の話として、

「仮に右肘に3度目のケガを負えば、投手生命が絶たれてしまうかもしれない。本人が早く出たいと言ったところで、今季は球団が慎重に仕上がりを見極めていくでしょう」(同)

 否が応でも期待は高まるが、今はわずかな焦りすらも禁物である。

週刊新潮 2024年2月29日号掲載

ワイド特集「世間に負けた」より

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