画家への転身が話題の元TBS女子アナ「伊東楓さん」、能登半島地震では「人生で初めて家族と避難所へ…」 被災した地元・富山の“復興ボトル”に託す想い
“被災地の復興の一助に”
伊東さんは、これら国内外から寄せられた意見や自身の感覚を研ぎ澄まし、羽根屋は二羽の燕、銀盤は白馬というように18の日本酒に相応しいラベルを決めていった。ちなみに、桝田酒造の満寿泉には、鋭い眼光が印象的な鷹に決まった。
「比較的被害が軽微で済んだ酒蔵がある一方で、壊滅に近いところもあります。それでもすべての酒蔵の社長さんや杜氏さんは、あくまで再建に前向き。怪我の功名ではありませんが、この震災を富山のお酒を国内外の人々に知ってもらうきっかけにできれば良いとも考えました。みんな、あくまで前向きですよ」
第1弾は<コレクターズアイテム版>として、各酒蔵とも一升瓶で限定10本を売り出す予定。単価は2万2000円で、売り上げは全額を被災地に寄付する。3月1日から、特設サイト<Kaedeデザインラベルのオンラインショップ>にて販売が始まる。
「酒蔵の方々は、自分たちの再建より“被災地の復興の一助に”という意識がとても強い。ですが、私の取り組みは、そもそも酒蔵への支援を念頭に始めたもの。だから、今後は被災者である酒蔵に直接的に支援が届く仕組みも作りたい。今後は四合瓶の販売もスタートさせるなど、酒蔵さんと被災地の人々のお役に立ちたいと考えているところです」
さまざまな命が描かれた18のカラフルなラベルには、故郷の復興を願う強い思いが込められている。