資産50億円以上か 急死の大物経営者が人知れず再婚していた「銀座名物ママ」
正月は夫婦でハワイ
メディパルホールディングスの昨年3月期の連結売上高は約3兆3600億円。熊倉氏は同社で2002年から12年まで社長を務め、以降の16年までを会長として過ごし、最後は名誉会長として生涯を閉じた。
同社の有価証券報告書を見ると、17年まで熊倉氏は大株主の欄に名を連ねている。その後、保有していた株式を全て売却したとすれば、50億円以上のカネを手にした計算になる。
熊倉氏の古くからの友人はこう語る。
「熊倉さんはメディパルホールディングスの前身、旧クラヤ薬品の創業家に婿入りし、出世しました。敏腕経営者でしたが、ゴルフやバンド活動など趣味が多彩な紳士でもありました」
13年に妻を亡くしてからは独り身だったが、
「約2年前に由美ママと再婚したと聞いています。熊倉さんは毎日、ホテルのスパで体を温めてから『クラブ由美』に通う生活を続けていました。21時ごろに自宅に帰ってからもビールを飲み、由美ママの帰りを待つ時間が至福だったと。今年の正月は夫婦でハワイに行ったようですが、帰ってきてから体調を崩し急逝してしまったのです」
由美ママに聞くと…
彼女が13年に上梓した著作『銀座の矜持 「クラブ由美」が30年間、一流を続けられた理由』(ワニ・プラス)の中で、熊倉氏は敬愛する由美ママにこのような言葉を贈っていた。
〈ママがすべてを掌握しているという安心感、気遣われているという安心感。(中略)だからついつい足が向いちゃうんですよ、「クラブ由美」に。〉
当の由美ママに熊倉氏の件を聞くと、
「3月に仲の良かった安倍さん(元首相)と同じ増上寺で社葬が行われます。銀座とゴルフと音楽を愛した素敵な方でした……」
現在、「クラブ由美」のVIPラウンジには熊倉氏の遺影が飾られており、故人をしのんで合掌する客が絶えないという。