診療報酬改定に専門家は「効果があるとは思えない」 “薄利多売化”で陥る異常な医療実態を解説

国内 社会

  • ブックマーク

 2年に一度のペースで見直される診療報酬。今年の6月から施行される改定内容が、14日に決定した。政府の狙いは「医療従事者の賃上げ」と「医療費抑制」の両軸のようだが、果たして今回の改定で、それらの効果は出るのだろうか。

 ***

 賃上げなどを理由に診療報酬の増額を求める厚労省と、なんとか医療費の増額を抑えたい財務省。こうした板挟みの中で、昨年末に政府が決定した大方針は、医療従事者の人件費に回る「本体部分」は0.88%の引き上げ、「薬価」は1%程度の引き下げというものになった。...

つづきを読む