「新型コロナバブル」で誰が一番トクした? 時代遅れの対策の原因は? 「感染症ムラの利権を守る動きが」
医系技官の天下り先
さらにあきれることに、新型コロナが「5類」へ移行すると発表された直後の昨年2月3日、全国医学部長病院長会議は加藤厚労相に対し、診療報酬の臨時特例や新型コロナ補助金の継続を要望しているのです。これでは、医療界が「2類相当」にこだわった背景に補助金の存在があったと指摘されても仕方がありません。
幹部ポストである「指定職」を経験した医系技官には、退職後、保健所や自治体、医療関係団体、医学部のある大学など“天下り先”が用意されます。そんな医系技官たちに、天下り先になる保健所や大病院の利益と相反する政策を期待すること自体、土台無理な話なのです。
感染症対策だけでなく医療費の逼迫(ひっぱく)など、医療界には現在もさまざまな問題が山積しています。
厚労行政について、われわれは抜本的に制度を見直す時期に差し掛かっているのかもしれません。
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