【侵攻2年】「ゼレンスキー大統領の信用は落ちている。今年中に政権が代わるかも…」「今後戦争を続けても対価が高すぎる」来日したウクライナ人・ボグダンさんの本音

国際

  • ブックマーク

ボグダン氏の宿命

ボグダン:私の住む隣の建物にドローンが直撃したことがありました。あまりに揺れたので僕の家が攻撃されたかと思いましたが、戒厳令が明けて外から見たら隣の家だったこともありました。また、ウクライナ北東部ハルキウ州のロシアと隣接した地域に支援物資を届け、人々を避難させている時に偵察ドローンがやって来て、逃げた直後に攻撃されたこともありました。僕らだけじゃなくウクライナに住んでいたら誰でも経験することです。

――そんな中、ボグダン氏は、いまも日本に向けたYouTube「BOGDAN in Ukraine」で現状を伝えると同時に、ウクライナ人にカツ丼や納豆を食べさせたリアクションなど楽しめる動画も配信している。

ボグダン:戦争の話ばかりでは疲れます。ウクライナ人だって戦争に疲れているのに、日本の人からしたら関係ない話ですから。なのでバラエティ要素も入れ、日本の方によりウクライナを身近に感じてほしいんです。

――ネタには困らないだろうか。

ボグダン:困ってます。でも、2年間やってきて、ファンの人もついてくれて、ありがたいですよ。

――ウクライナに物資を送った日本人の多くは、あなたのYouTubeを見た人かもしれない。

ボグダン:それが僕の宿命かもしれません。日本とウクライナをつなげるという。今日のオフ会だって、20人、30人来てもらえたら十分と思っていました。それが100人以上の方に来てもらえました。ボグダンという名前には「神が与えた人」という意味があるんです。私は日本とウクライナの架け橋になるために生まれたのかもしれません。

前編(【侵攻2年】兵士に給料が全額支給されなくなっている…5年ぶりに来日した、ボグダンさんが語るウクライナの現状)からの続き。

  • ブックマーク

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。