「古田さん、松井秀喜さんが監督になる可能性は…」 キャンプの臨時コーチたちの未来とは
プロ野球キャンプの華はルーキーや新監督だけではない。臨時コーチたちもスポーツ紙面を彩っている。
阪神の沖縄キャンプでは鳥谷敬氏(42)が内野守備練習で檄を飛ばした。
西武の宮崎キャンプに現れた松坂大輔氏(43)はなんと打撃練習に参加。バットが折れて観客を笑わせた。
「臨時コーチにはギャラが発生していますから、各球団とも思惑があって招聘(しょうへい)しています」
と語るスポーツ紙デスクによると、
「岡田監督と鳥谷さんは早稲田大の先輩後輩で師弟関係、松坂さんと松井稼頭央監督は西武の黄金時代を支えたチームメイト、という人間関係で呼ばれた面もありますが、ともに将来の監督候補でもあります。ですから、キャンプに参加しチームの現状を知ることは、本人にとっても球団にとってもプラスになるのです」
広島がキャンプを張る宮崎に姿を現した黒田博樹氏(49)もそのクチだろう。
「古田さんが監督になる可能性は…」
一方、彼らと対照的なのは、ヤクルトの沖縄キャンプを訪れた古田敦也氏(58)である。
「ヤクルトの監督が退任する際には後任候補として必ず名前が挙がりますけど、正直言って当て馬で、もはや可能性はゼロに近い。古田さん側の片思いに終わりそうです。しかし、ビッグネームには変わりなく、球団としては話題作りになるので来てもらっています」
話題作りという点で誰よりも貢献したのは、巨人キャンプの松井秀喜氏(49)をおいて他にない。グラウンドに敷かれたレッドカーペットからさっそうと登場した。
「“巨人愛”を掲げる原辰徳前監督とは相いれなかったのか、後輩の高橋由伸監督時代以来6年ぶりとなる訪問。松井さんは、本人さえうなずけばすぐにでも監督になれるわけですが、相変わらず本人にその気はなさそうです」
古田氏とは反対方向の片思いなのである。
「ただ、球団としては心変わりを期待して関係を維持しておきたい。宣伝効果も絶大ですしね」