「座して待つだけが答えではない」 高齢化の進む能登半島の復興から学ぶこと(古市憲寿)

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 今年1月に地震の起きた能登半島は、もともと高齢化が進んだ場所だった。2020年の時点で奥能登の高齢化率(65歳以上人口の割合)は48.9%で、その中でも珠洲市は51.7%だった。つまり住民の約半数が65歳以上なのである。

 同年の日本全体での高齢化率は28.7%、東京都では23.3%だった。実は同じ石川県でも、金沢市の高齢化率は27.0%にとどまる。一口に「高齢化」といっても、地域差が大きいのだ。

 しかし奥能登もこの事態を、ただ手をこまねいて眺めていたわけではない。...

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