【大川原化工機冤罪事件】「経産省の規制が多すぎて世界の動きに追従できない」社長が語る日本産業への危機感
2020年3月、大川原化工機株式会社(神奈川県横浜市)の大川原正明社長(74)ら3人が「生物兵器の製造に転用できる工作機械を無許可で輸出した」という外為法(外国為替及び外国貿易法)違反の容疑で警視庁公安部に逮捕され、裁判の直前に起訴が取り消された。逮捕は会社に大きな打撃を与えた。大川原社長は、今後、国の施策が産業界の発展を阻害することを憂いている。【粟野仁雄/ジャーナリスト】
問題とされたのは大川原化工機が製造する「噴霧乾燥機」で、コーヒーやスープなどの液体を紛粒状にする機械である。...