母も認めるほどのグラビアの逸材… 「表紙を撮りたいけん」“I”でバズった奥村梨穂の大きな野望

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家族全員がグラビアに賛成

 アイドルグループメンバーだったこともあり、水着の仕事を初めてしたのは昨年3月のTGIF が初めてだった。ただ奥村自身は自分の武器になることにも自覚的で、ずっとグラビアをしたかったのだという。

「グラビアはずっと夢でした。実は高3の時にグラビアのオーディションを受けましたが落ちてしまいました。送った水着の写真がよくなかったと思いますが、当時は『なんで大きいのをわかってくれないんだろう』と思ってました。母はずっと『グラビアをしたら』と言ってくれていて、家族全員私がグラビアをすることには賛成でした」

 そしてSNSの投稿によって、念願だったグラビアへの道が開けた。投稿した8月にアイドルグループを卒業したが、これもグラビアのためだ。

「アイドルをやめた理由もグラビアを始めたからです。グラビアはずっとやりたかったし、そうと決めたらすぐに行動したいタイプなんです。メンバーにも自分で卒業したいと伝えました。アイドルを始めて、その後にグラビアをやったことで私のことを知ってくれる方もたくさん増え、アイドルをやったおかげで自分がグラビアをやりたいと明確になりました」

「天下取れるよ」

 そして撮影を重ねることで、どんどんとグラビアへの興味が深まっている。同じ雑誌に載ったグラビアは絶対チェック。馬場ふみか、今田美桜などのグラビアを見て研究しているという。

「カメラマンさんごとに撮り方も、思い描いてる世界観も違う。そのことを知って、カメラマンさんがどんな世界観で撮りたいのか考えながらグラビア撮影をするようになりました。今はお風呂場で1時間くらい鏡をみながらどの角度がいいか、どうやったら胸が大きく見えるか、研究しています」

 グラビアでの目標を聞くと「雑誌のピン表紙を絶対今年中に撮りたいけんから、頑張りたい」と熊本なまりで語ってくれた。胸だけでなく人懐っこい笑顔や親しみのある感じも魅力だ。

「今までは『グラビアの逸材』という言葉をかけてもらっていたんですけど、最近、雑誌のグラビアに載れるようになってからは『天下取れるよ』と言ってもらえるようになりました。今、グラビアにはあんまりいいイメージがないという人もいますが、それを覆したい。グラビアは綺麗で自分の素を見せる場所だっていうのを伝えたいです」

 真摯な言葉からはグラビアへの愛が伝わってくる。「グラドルは天職」と語る20歳の今後の活躍を期待したい。

徳重龍徳(とくしげ・たつのり)
ライター。グラビア評論家。大学卒業後、東京スポーツ新聞社に入社。記者として年間100日以上グラビアアイドルを取材。2016年にウェブメディアに移籍し、著名人のインタビューを担当した。現在は退社し雑誌、ウェブで記事を執筆。個人ブログ「OUTCAST」も運営中。Twitter:@tatsunoritoku

デイリー新潮編集部

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