「IPPONグランプリ」は代役バカリズムが高評価 それでも松本人志“不在”の影響を指摘する声が出ている

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

「プレーヤーで見たい」

 スタッフ氏は「バカリズムさんのチェアマンは、とりあえず今回限りだろう」と推測していた。だが、放送後、SNSに多数の絶賛コメントが寄せられたのを見て、違う展開もあり得ると考えを改めたという。

「松本さんが復帰するまでは、今回はバカリズムさん、次回は麒麟の川島明さん……と次々にチェアマンを変えていくのかなと思っていました。しかし、バカリズムさんが想像以上に適役だったので、次回以降も続ける可能性はあると考え直しました。しかし、一方で、SNSには『やはりバカリズムさんはプレーヤーとして見たい』という声も多いのです。そうなると、ごく数人でチェアマンを回すというアイディアも成り立ちます。ひょっとすると、番組スタッフも悩んでいるかもしれません」(同・スタッフ)

 ただし、不満の声もあった。SNSでは「バカリズムのチェアマンはよかったが、プレーヤーの回答がイマイチだった」という感想が多かったのだ。

「『IPPONグランプリ』という番組は、プレーヤーの人選が面白さの鍵を握ります。今回の放送で、歴代優勝組と初出場組のバランスはよかったと思います。残念なことがあったとすれば、笑い飯の西田幸治さんが不出場だったことくらいでしょう。ならば、なぜ視聴者がSNSで不満を漏らしたかというと、お題に原因があったと見ています。なぜかネット上では指摘する人がいないのですが、テレビ業界では『今回はお題がイマイチだった』という話で持ちきりです」(同・スタッフ)

松本不在の影響!?

 お題の持つ役割は極めて大きいそうだ。何しろ、プレーヤーが面白い回答を連発できるかどうかは、お題の出来栄えにかかっているという。

「まず、『写真で一言ルーレット』は写真のインパクトが弱かったと思います。『ドラムロール大喜利』もお題の当たり外れが目立ちました。他にもボケにくいお題が散見されましたし、そもそも全体的なテイストがマンネリ化しています。以前にウケたお題をアレンジしただけのものも多く、総じてインパクトに欠けました。つまり、視聴者から『回答が面白くない』と不満の声が出たのは、プレーヤーの責任ではなく構成を担当する放送作家に原因があったのです」(同・スタッフ)

 前回まではお題のクオリティーが維持できていたのに、なぜ今回になって突然、レベルが落ちてしまったのだろうか。

「実は『IPPON』の放送開始時、お題の選定は作家陣だけでなく松本さんも参加していました。番組の企画会議に出演者の芸人さんが参加するのは珍しいことですが、前回まで松本さんが会議に出席していたのなら、松本さんのおかげでお題のクオリティが保たれていたのかもしれません。今回の『IPPON』は意外なところで“松本不在”の影響が出てしまった可能性があります」(同・スタッフ)

改善は容易

 とはいえ、SNSなどで「お題が悪い」という意見は皆無だ。そのため、修正は比較的容易だという。

「この番組で最も大切なのは、あくまでもプレーヤーです。どれだけ実力のある芸人さんを選ぶかにかかっています。これさえ間違えなければ、今後も人気番組として安泰でしょう。その上で、お題の深刻なレベル低下をどう立て直すか、作家陣の奮起が期待されます」(同・スタッフ)

デイリー新潮編集部

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。