フジテレビ 春ドラマの目玉は山下智久「ブルーモーメント」 月9は大コケ続きの苦境を救えるか

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コミック原作は作り手に有利

 芸能担当記者によれば、

「山下さんの『ブルーモーメント』は今クールで低視聴率に喘いでいる『婚活1000本ノック』と同じ枠の作品となりますし、フジとしても次は何とか視聴率を取りたいのが本音でしょう。この作品は気象災害の現場に命がけで救助に向かうSDM本部(特別災害対策本部)なる組織の話。原作は同名のコミックで、山下さんはその本部のチーフである気象学の天才研究官を演じます」

 山下がフジテレビのドラマに主演するのは「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命- 3rd season」以来7年ぶりのことになる。

「山下さんは今作の出演にあたり『7年ぶりにまたこのような素晴らしい作品で主演をやらせていただけること、光栄に思っております』というコメントを発表しています。いまや、彼の代表作は『コード・ブルー』と言ってもいいくらい、そのインパクトは強烈なものでした。シーズン3の平均視聴率は14.8%で、2018年に映画化された際は興行収入が90億円を超えるほどの大ヒットになったのですから」

 そのため、局内で今作にかかる期待値はかなり高いと、先の関係者。

「『コード・ブルー』と同じ人の命を救う物語であり、そうした意味でも“いけるのでは”と局員は盛り上がっている。コミックが原作というのも作り手側に有利に働きます。最終話までの脚本が完成しなくても、ストーリーラインを事前に把握できるので、作りやすい。それに今作のプロデューサーは、あまり知られていませんが、以前、『コード・ブルー』にスタッフとして関わっていた時期もあったんです。山下さんのこともよく知っているはずで、キャストとスタッフのコミュニケーションは問題ないでしょう」

ドラマの数が多すぎて

 ただ、ネックといえるのが、近年の民放ドラマの過当競争である。

「ドラマは放送と配信で二度稼ぐことができ、スポンサーもつきやすいので、局にとってのドル箱になりつつあります。そのため、各局がドラマ枠を増やしており、日本テレビは4月から土曜21時に新ドラマ枠を開設します」

 民放でこれだけ増えている上、

「さらにNetflixやAmazonプライム、WOWOWなどの配信ドラマもある。これだけ選択肢があれば、視聴者が分散してしまうのは当然です。フジ内は“山P頼む!”といった雰囲気ですが、ドラマの数が多すぎて、食い合う結果にならなければいいのですが」

デイリー新潮編集部

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